Webコンテンツづくりから始めるブランディング / ピボット前提型

Webコンテンツづくりから始めるブランディング / ピボット前提型

自社商品やサービスのことを知ってほしい思いからWebコンテンツを制作する方は多いと思います。当然、ただ知ってもらうことが目的ではなく話題にしてもらったり買ってもらったりすることが目的のはずです。そういった目的をできるだけ早く達成する方法として、ピボットを前提としたWebコンテンツづくりをご紹介します。ピボットは方向性を変えることを意味する用語です。

コンテンツに道筋をつける

ロードローラー
道筋は「ロードマップ」や「戦略」、「方向性」と読み替えるほうが分かりやすいかもしれません。

関連キーワード

1. コンテンツを見てほしい人(仮)さんを決める

コンテンツを作る際には、まず制作の開始時に見てほしい人を決めます。誰に見てほしいのかを意識しないと説明っぽい内容になってしまいがちで、見たいと思ってもらえないものになってしまうためです。そうはいっても決めようがないと考える方もいるかと思いますので、今回は見てほしい人を(仮)で決める方法で話を進めます。(仮)さんは、商品やサービスの提供側がこんな人に見てほしいと思える人で結構です。

2. コンテンツを公開

見てほしい人(仮)さんが見ているであろう、ネット上の記事や雑誌、Googleトレンド、実際に聞いたことなどを参考にして準備し(仮)さんに向けたコンテンツを公開します。(仮)さん向けだからといって手を抜かず、下記のようなことをわかりやすくしたコンテンツとして仕上げます。わかりやすいはずのコンテンツにしておくことでのちの検証に役立ちます。

  • 特長
  • 体験できること
  • 開発ストーリー
  • 購入場所

3. SEOをする

バス停のサイン

メタタグへの記述

タイトルタグ

商品・サービス名の前に下記のような内容を全角33文字以内で記述します。

  • 見てほしい人の状態やタイプ
  • 見てほしい人が検索するであろう、検索キーワード
  • 一般的な商品やサービスのカテゴリ名称

タイトルタグにこのような記述を加えることで、特定のキーワードで検索した「検索結果」ページにインデックスされます。

ディスクリプション

商品・サービスの概要の記述します。見てほしい人が求めているであろう内容を記述します。全角120文字以内で記述することになっていますが300文字程度でも検索結果で表示される場合があるようです。なお、インデックスの順位には直接影響しません。

SEOは検索経由で見てもらうきっかけをつくることです。

「できるだけ露出したい」と考えられている方は道筋をつけたうえでGoogleアドワーズやその他の広告を出したり、TwitterやInstagramなどのSNSで(仮)さんに向けての情報を公開することをおすすめします。

4. 反応してくれた人を確認する

運営中のショッピングサイトの感想(お客様の声)やお問い合わせなどを参考にして、コンテンツを見て反応してくれた人を確認します。当初に決めた、見てほしい人(仮)さんが反応してくれた人だと判断できれば(仮)を外します。一方、わかりやすいはずのコンテンツにもかかわらず反響が少なかった場合は、反応してくれた人の中から見てほしいと思える人をえらび、(仮)さんを変えます。

5. (仮)さんを変える

見てほしい人(仮)さんを変えることを躊躇される方もいるかもしれませんが、Webサービスの変化(参考:Find Job! Startup記事)にあるように、見てほしい人を変えることは決して珍しいことではありません。興味を持ってもらえない人に思いを伝え続けるよりも、実際に反応してくれた人に伝えた方が思いは伝わりやすくなります。

(仮)さんを変えた場合

(仮)さんを変えた場合はメタタグやコンテンツの修正が必要です。その場合はSearch Consoleを使って更新したことを検索エンジンに知らせます。これらの変更の際に履歴を残しておくと出戻りは防げますが手間がかかると続きませんので、gitなどのツールを使うなどすれば結果的に履歴として残せます。

6. コンテンツの改善

(仮)さんによってコンテンツ内容をガラリと変えるわけではありません。例えばセクションの順番は(仮)さん別に変える必要がありますが基本的な内容は同じです。また、これ以外の改善内容は下記のようなものが考えられます。

  • 文章量
  • 文章タッチ
  • 写真や図

コンテンツに印象をつける

古びたバス

印象は直感的なものです。そのきっかけはアイコンやシンボル、写真、イラストレーション、色彩などになります。

関連キーワード

1. 道筋を確認する

確認をする理由は道筋がついていないと提案側やデザイナーの一方的な思いだけの印象づけになったり、印象づけができない場合があるためです。アートディレクターやクリエイティブディレクターがモックをつくって道筋をつける補助をする場合がありますが、どのような場合でも先に道筋をつけてから印象づけを行います。下記は道筋がついている場合に考えられる状況です。

  • 道筋が見えているものの、「らしさ」が足りない気がする。
  • 道筋が見えているので、提案するものに深みをつけたい。
  • 道筋が見えているので、それを分かりやすく見せたい。

2.提案側のための印象づけ

公開したコンテンツの中には必ず提案側の思いや都合が混ざります。そういう情報は見てくれる人にとって必要なさそうですが、それがないと、リリース当初のAmazonレコメンドに感じた気持ち悪さと同じになります。提案側の思いや都合は一番のらしさであり、それが印象になります。提案側が背負う印象を思いや都合を元につけます。

思いや都合 / 4W1H

(Whatはコンテンツで表現済みの前提)

When(いつ)

  • いつ作ったのか
  • いつ作ろうと思ったのか
  • いつ作るのをやめるのか

Where(どこで)

  • どこで作ったのか
  • どこで作ろうと思ったのか
  • どこで調達したのか

Who(誰が)

  • 誰が作っているのか
  • 誰がきっかけなのか
  • 誰が調達したのか

Why(なぜ)

  • なぜ作ったのか
  • なぜ作ろうと思ったのか
  • なぜ調達したのか

How(どのように)

  • どのように作ったのか
  • どのように調達したのか

3. 見てくれる人のための印象づけ

Webサイトであれば手がかり(動線)が印象になります。見てくれる人のことを考えて動線をつくると、より見たいと思ってもらえます。例えばナビゲーションの選択項目やカテゴリ名の工夫をすると印象良く見てもらえます。

手がかり / 4W1H

When(いつ)

  • いつ使えるのか

Where(どこで)

  • どこで使えるのか

Who(誰が)

  • 誰が使えるのか

Why(なぜ)

  • なぜ使うのか

How(どのように)

  • どのようにすれば使えるのか

良い印象はブランディングにつながる

ピボットの例としてWebサービスの変化を挙げましたが、このようなことは実店舗でも昔から行われていて、対面でお客さんと接していると『これは人気だな』とか『これはダメだな』などが肌感でわかります。なので、お客さんを見ながら緩やかにメニューや陳列を変更しているところは多いはずです。また、『ラーメン』とだけ書かれた看板のあるラーメン屋に行って、醤油ラーメンを頼んだのに「ウチは豚骨がおすすめ。」と言われると客としては気分が悪いはずで、それなら『豚骨ラーメン』と看板に書いておくべきです。ブランディングは良い印象を持ってもらったうえで達成できるはずです。

以上です。

Author

  • Shinichi Kuroda - 黒田晋一
  • 香川県高松市 - Takamatsu-shi, Kagawa, Japan.
  • Mail - info@studiobusstop.com