売れるデザイン

タイトルで来てくれた方、ごめんなさい。ほとんどネガティブな内容です。

  1. 『売れるモノを作りたい』
  2. 『人が買いたいと思うモノを作りたい』

…という、なんとなく似ているようでそうではない目的の違いで、「モノ」の内容が変わると考えている一個人の書く記事です。「モノ」は商品パッケージやWebサイト、販促物を想定しています。

1のように、とにかく『売る』ことに焦点を絞った時に、小手先なテクニックの話になりがちです。
『とりあえず目立つ色を使おう』とか、そのような。売る側目線です。効果の出る方法はありますが。

2の場合だと小手先なテクニックを使う前に、パッケージであれば大きさ(容量)でちょうどいいのはどのくらいだろう、とかWebサイトであれば閲覧ユーザーは何から見たいだろうか、
と1とは違った視点から考え始めることになります。買う側目線です。考える視点の出発が違えば、共通の目的である『売る』ための成果物の内容は当然変わってくるはずで、できれば2のような意味のある仕事をしたいと誰でも考えるはずです。

『ニーズに応えるのか、シーズを探すのか』

…というような経営やマーケ本に書かれているようなことを実際に検討することは、経営者や担当者(自分から見れば契約顧客)の方にとってストレスであることは違いなく、判断するうえで知識と思い切りが必要かと思います。で、相談を持ちかけていただく場合は、どちらかといえば2で話をするようにしています。

前置きが長くなりましたが、本題に。

でも、『人が買いたいと思うモノを作りたい』だけでは売れない

買ってもらえるモノを考えることはもちろん大切です。ただ、このことばかりにとらわれてデザインをすると意外な落とし穴に遭遇することがあります。「モノ」ではなく「コト」を売る、的な話ではありません。では、落とし穴リストをご覧ください。

落とし穴リスト(参考)

  1. 既存の販路に合わなかった
  2. 最初だけ売れて後が続かない
  3. そもそも初めから売れない

あくまで極端な例です。

おしゃれに仕上がったパッケージやWebサイトは確かに人の目を引きます。そのこと自体は悪いことではありません。何ヶ月もかけてデザイナーと相談して手塩にかけて作ったデザインです。売れないはずはないと現実逃避したくなる気持ちもわかります。私もあります、スベったことも怒られたことも。でも、こういうことは起こりえます。

では、どうすればいいのか

落とし穴リスト(参考)の1だけが原因なら、なんとかなります。販路を作りましょう。ネットショップも開いて、ブログをコツコツ買いて、SNSに流せば意外とすぐに結果は出るはずです。運がよければ広告を出さずともパブリシティだけでなんとかなることもあります。問題は2と3です。

最初だけ売れて後が続かない

この場合、「知られていない」ことが予想されます。

「知られていない」場合、「知らせれば」済みます。売れていたわけですから。知ってもらった人が少なかっただけです。後が続かない、といっても一定の規模で売れているのであれば、これが原因かと。

そもそも初めから売れない

「外」と「中」があっていないことが予想されます。つまり、
内容物に対して適したデザインになっていない
という意味です。こういうことが起きる原因は大抵3つです。

内容物に対して適したデザインになっていない原因

  1. 打ち合わせ不足
  2. 発注主の勘違い
  3. デザイナーの勘違い

ご覧のとおり、1を除いて、わざと引き起こしたものではなく大抵「勘違い」です。「勘」は外れることはあります。やむを得ません。そもそも「勘」に頼ったことが間違い?そうでもありません。過去の経験や失敗は「勘」につながるはずです。

解決策

今回は我慢しましょう。結局は、

  1. 「外」の改善
  2. 「中」の改善
  3. 身についた勘を生かして次へ。

です。魔法のような解決策はありません。当たったときに解決します。改善をし続けた結果、「やり直し」をするしかないかもしれません。解決しても見えてきた次の課題の解決策を練ることになります。常にその繰り返しです。

最後に

長々と書いてきましたが、デザインは発注主にとってもデザイナーにとっても根気の必要な作業です。デザイナーに丸投げしても問題は解決しませんし、ちゃんとデザインをしようと思って仕事の合間に来る、デザイナーからの「ご確認をお願い致します。」に対応するのも一苦労かと思います。ただ、コツコツやらないと「勘」は磨かれませんし、おそらく成果も出ないでしょう。それでもデザインは必要なことだと考えます。

Author

  • Shinichi Kuroda - 黒田晋一
  • 香川県高松市 - Takamatsu-shi, Kagawa, Japan.
  • Mail - info@studiobusstop.com