知恵
デザインに関わる仕事をして10年経ちました。
そのうちの4年間は「デザインをする人」ではなく「デザインを教える人」として働きました。
「教える人」として働いていたときも正直な話、
「何を教えるべきなのか」
ということを考え続けていましたが、結局わからずじまいでした。
こうやればうまくデザインできる、というものは基本的になくて、自分自身のデザインプロセスや考え方がどんどんかわっていたので学生に毎年違うことを言っていたような気がします。
フォウンドオブジェクトやメタファー、ペルソナなどの流行のデザインプロセスに触れて、学生に授業でやってもらったこともありました。なんとなく簡単にデザインができるような感覚に陥りそうになりましたが、そんなことはありませんでした。
何かをデザインをするときに一番重要だなーと最近改めて感じるのは、
「どのように機能するのか」
これに尽きます。
便利にするというわけではなく、人間工学的なものでもないちょうどいい機能性が理想です。
このちょうどいい機能性は制約をうまく取り込めたときにうまく作れるような気が今のところしていますが、
現在の制約といえば、コスト、時間、材料、技術、だいたいがこれくらいなものです。
大昔は、やれこの色を使ってはいけない、だとかこの模様はダメ、というか作ってはいけない、など今では考えられない制約がたくさんあったようですが、その過程で知恵を使って乗り切ろうとする意欲も生まれたんだと思います。
あー、でもありましたね、ものすごい制約が。
思い込み、個性を出そうとする欲。
受注側も発注側も一番陥りやすいところかもしれません。
UPDATE : 2009.09.25